どこに行っても治らない… と言う方に詳しく話を伺ったところ 「一時は、痛みは取れたけど何度も再発する」と言う様な回答が多かったです。
病院、手技療法、マッサージ、鍼灸、整形、接骨院、整体、カイロプラクティック、などなど治療がありますが、実は永続的に効果が続かないと言う問題があります。
その部分が一般の方と専門家の間の大きな溝でもあります。
お客様が得たいものと専門家か提供するものには、若干のズレがあります。
大きく言うと厚生省と文部省の管轄が変わる境の部分の認識が不十分なのです。
痛みや、緊張を取り除く治療系と 治る体やリラックス出来る心身を作る体育系の違いなのです。
分けて考えれば良いのですが、延長線上の問題として認識していますので、難しくなってしまう様です。
治療系…病院の治療、手技療法などの施術
体育系…正統の整体(野口整体系列)、体操、ヨガ(ピンキリですが…)、導引術、真向法など
お客様、患者様はこの部分を自分で担わなくてはいけないのです。
効果が長く続くと言うのは、先生の技術、療法の選択などもありますが、むしろ本人の資質によるものが大半です。
まず、ここを勘違いしている人が多い様に感じます。
同じ手技療法でもマッサージ、鍼灸は国家資格ですが、それ以外は民間資格です。 また手技療法のほとんどは「病気になったら治しましょう」と言うスタンスなので厚生省管轄ですが、整体と身体均整法は「病気になっても治る体を作ろう」と言う目的ですので体育の一環としての扱いになりますので文部省管轄です。 この様な違いもあるのですが一般には認知されていません。
他所が悪いと言う事ではなく、それぞれのポジションなので選択する側が、それなりの知識を有するか、こう言う時にはここに行きましょう的なガイドブックがあれば良いのですが、現実は「壊れたら病院に行きましょう!」と言う流れがあります。
手術をしても、「手は尽くしました。 後は患者さんの体力しだいです。」
何て事はありますよね? 回復する力、治癒する力があれば何の問題もありませんが、それがギリギリの人やそれ以下の人は微妙なのです…
難しくごちゃごちゃ言わずに、簡単に言うと「治療」と「体育」を同時進行させると回復、治癒など改善する確率が数倍あがります。
体育は体づくりで、栄養、運動、睡眠など生活習慣が関わります。
また治療は厚生省、体育は文部省と管轄が違うのも分からなくなる理由の一つでしょう。
まとめてみると
治療院の効果は永続的に続かない。
体づくり、治癒力、回復力、体力などは自己責任。
「健康」は治療でなく体づくり、体育にあります。
治療は厚生省、体育・体づくりは文部省。
痛みを取るのは治療院の仕事。 その効果を維持するのは自分の仕事です。
ただ、体づくりの指導や栄養、体操などの指導をする先生としない先生がいますので、どんな先生を選ぶかは自分の判断です。
当院では、施術に加え「体づくり」をマネジメントし、体操教室も開催しております。